AKEEYO AKY-710Sバイク用ドライブレコーダーのレビュー【取り付け簡単】

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この記事では取り付けがとても簡単なドラレコ、AKY-710S のレビューをしていきます。

ご紹介するAKEEYOのAKY-710Sはとにかく取り付けが簡単なドライブレコーダーです。

私のようにバイクの電装系の知識がない人でもすぐに取り付けて使い始められました。特に趣味で週末のツーリングだけバイクを楽しむ人や、バイクにUSB給電のソケットがある人にはおすすめのドライブレコーダーです。本体価格だけで取り付けの手間や取り付けの工賃が不要という点が最大の魅力だと思います。

今回レビューにあたってメーカーのAKEEYOさんから商品提供をいただいています。

この記事と同じ内容をYouTubeにもアップしています。動画で見たい方はこちらをご覧ください。

バイクにドライブレコーダーは必要だけど取り付けは大変かも

世の中にには煽り運転があるうえ、バイクは事故にあった時にダメージを負いやすいです。バイクは事故のリスクが大きい分、ドライブレコーダーがあった方がいいという話になります。

その一方でバイクにドライブレコーダーを取り付けようとすると、配線に関して知識や経験が必要になります。

自分で調べながらやろうとしても、なかなか正しいやり方がわからないという人も多いはずです。そのため、素人が自分でつけようとするとなかなか難しいことが多いです。また、バイク用品店などでプロに取り付け依頼しようとすると本体価格とは別に2~3万円の工賃がとられたりもします。

こういった背景があると、ドラレコが必要だと思ってもなかなか取付けが出来ない人も多いのではないでしょうか?

AKY-710Sはドライブレコーダーが必要だと思いながらも、取り付けに関して悩みがある人にはおすすめの商品だと思います。

AKY-710Sの概要

AKY-710Sの特徴は大きく3つあります 

  • 取り付けが非常に簡単
  • バイクのバッテリーから電源を取らなくてもUSBから給電が可能
  • ドラレコとして十分な機能

取り付けが非常に簡単

AKY-710Sの取り付け方法は大きく分けて2つあります。1つは工具不要で手で回せるネジを使って簡単に取り付ける方法。

もう一つが工具を使ってしっかりと取り付ける方法です。

どちらの方法も知識不要で、バイクのハンドルバーなどに簡単に取り付けることができます。

工具を使って取り付ける方が取り外しが難しい分、盗難がされづらいというメリットがあります。

AKY-710Sの取り付け部品

左が工具不要で取り付ける器具、右が工具を使って取り付ける器具

バッテリーから電源を取らなくてもUSBから給電が可能

AKY-710SはUSBケーブルを使って給電するタイプです。そのためドライブレコーダーを設置する時に必要な配線処理が必要ありません。バイクにUSB 給電をするソケットがあればそちらから給電ができます。

またモバイルバッテリーなどからも給電することもできます。さらにAKY-710Sはアクションカムのようにバッテリーが内蔵されており、給電がない状態でも一定時間録画をすることができます。

録画の開始は本体のボタンで操作することもできますが、ドラレコへ給電されると同時に録画が開始される仕様になっています。そのため、常時バイクのUSB ポートに接続しておくことで、バイクのエンジン始動と一緒に録画を開始させることができます。

AKY-710S

ドラレコとして十分な機能

ドライブレコーダーとしてのその他の機能にはループ録画の機能や、車体に異常を検知した時に、録画データを上書きされないように保護する機能があります。

録画データを保護する機能は万が一接触事故などのトラブルがあった際、カメラが衝撃を感知して大事な録画データを上書きされないように保存してくれます。大事なデータを誤って上書きする恐れがない点がメリットです。

録画したデータは本体からmicro SD カードを取り出す他にアプリを使ってダウンロードすることもできます。

また、駐車監視機能も備わっています。先ほどお伝えしたように、ドラレコ本体にバッテリーが搭載されていますので、バイクなどから給電がない状態であっても、停車中に車体に異常を検知した時は自動で録画を開始してくれます。

AKY-710Sのその他の特徴

画質と画角は良好

気になる画質ですが、1080-HD、2K、4Kに対応しています。

実際に街中で1080- HD 画質で録画してみました。

取り付けた車種はスズキの V ストローム650で、ウィンドスクリーンの裏側に設置しました。

実際に走らせてみたところ対向車や前を走る車のナンバープレートについては十分視認することができました。

画角も142度で十分に広角です。

広角レンズのため、画面の端については若干の歪みが出てはいますがドライブレコーダーとしては問題がないレベルかと思います。

AKY-710Sの画質

夜の撮影は一応できる

夜間にも撮影をしてきました。

ウィンドスクリーンで対向車のライトが乱反射しているのか、夜間は画像が不鮮明になる印象でした。ウインドスクリーンとの相性は悪いようです。

対向車のライトが眩しい時などはナンバープレートを視認するのは難しかったです。

AKY-710Sの夜の画質

同じ時に使っていたソニーのアクションカムと映像を比べてみましたが、こちらの映像でも対向車のナンバープレートの視認は難しかったです。

AKY-710SとSONYのアクションカムとの画質の比較

AKY-710SとSONYのアクションカムとの画質の比較

どうしても小型のカメラという特性上、映像センサーが小さく、夜間の暗さや対向車の眩しいヘッドライトにさらされる状況では撮影が難しいようです。

ソニーのカメラでさえこの映像ですので、このドラレコのせいというよりも小型カメラ全体の特性かと思いました。

さらに別の日に改めて夜間の道路上で撮影をしてきました。立ち止まった状態で道路を走る車を撮影してみたところ、ナンバープレート等は問題なく撮影できていました。

AKY-710Sの夜の画質

夜中にAKY-710Sを立ち止まって撮影したときの画質

カメラの性能自体は夜間録画はできるものの、対向車のヘッドライトなど諸条件によって撮影が難しい場合があるようです。

AKY-710Sの防水性能は十分

防水性能についてです。

AKY-710SはIP66の防水防塵規格を備えています。

IP66の意味としては、防塵性能については最高等級で「内部に粉塵が入らない」とされています。

防水性能については、9段階のうち上から3つ目で「あらゆる方向からの暴噴流に対して保護されている」とされています。

製品の見た目も特に隙間等がなく、後ろ側の充電ケーブルを挿す部分に関してもケーブル類がぴったりと隙間なく差し込まれるような設計になっているため、高い防水性が期待できます。

実際に撮影しながらお風呂場で1分間シャワーを当てて防水性をテストしてみましたが問題なく動作しましたので、防水性については問題がなさそうです。

オプションのGPSで位置情報の記録ができる

今回、メーカーさんからオプションのGPS機能つきのケーブルも提供してもらいました。

ケーブルについている小さなGPS受信機が、録画データに位置情報や速度情報を追加してくれます。とくに設定は不要で、ケーブルをつなげるだけで良いものです。事故があったときなど、状況を細かく数字で記録してくれる点は便利です。

またGPSの記録として地図上にツーリングの軌跡も残してくれます。「ツーリングでどこ通ったっけ?」となったときに思い出すための記録にも使えそうです。

AKY-710S GPSタグの機能

AKY-710Sの実際の運用はどうするか?

個人的に思う、AKY-710Sの運用方法についてです。

ドラレコの取り付けについては、ハンドルバーなどに工具を使ってしっかりと固定してつけっぱなしにするのがいいかと思います。

そして、電源の確保についてはバイクに USB ポートがある人は常にドラレコとUSB ポートを接続しておきましょう。バイクのエンジンが始動すると同時にドラレコもスタートさせるようにしておくのが良さそうです。先ほどもお伝えしたように、AKY-710Sは製品の仕様として電気が通ったら自動で録画を開始するので、バイクのエンジンが始動すると同時に電気が通るように準備しておくと便利です。

バイクに USB ポートがない人の場合はモバイルバッテリーを使って給電する方法があります。タンクバッグなどにモバイルバッテリーを入れておいて、ツーリングの最中に常に給電をし続ける方法があげられます。

AKY-710Sにはバッテリーが内蔵されているため、一定時間なら給電しなくても録画をしてくれます。ただし内蔵しているバッテリー容量はツーリング1日分を録画するほどではないので、まとまったツーリングに出かける際は今あげたどちらかの方法で給電をする必要があります。

AKY-710Sの気になる点

AKY-710Sで気になった点としては、手ブレ抑制機能がないところです。

私のバイクは2気筒エンジンなので若干の振動があります。また、取り付け位置も振動の影響を受けやすいところにしてしまったため、AKY-710Sはがっつりバイクの振動を拾ってしまっています。

そのため、録画した画面はかなり震えていました。この点については、見て楽しむものというよりも防犯のために撮影する映像なので割切ってしまうのがいいかと思います。

他には録画中に衝撃を検知した場合には、データの保護機能があるとお伝えしました。

この衝撃の検知については3段階の強度の設定ができます。私は中で設定していたのですが、普通に市街地を運転するだけでもバイクの振動を衝撃と検知していました。そのため、気づくとデータの保護フォルダーに別に事故でもなんでもないデータがいくつも保存されていました。この衝撃の設定については、強の設定にしておくのが良さそうです。

気になった点の3つ目としては、周波数の設定をしておかないとLED 信号が点滅して見える点です。

50Hzと60Hzの2つの周波数に設定できるのですが、設定を正しくしておかないと信号が点滅して見えます。東日本では50Hz、西日本では60Hzに設定しておけば正常に録画できます。デフォルトの設定では60Hzですので、東日本にお住いの方は周波数の設定をスマホアプリから変更しておきましょう。

気になった点をあげましたが、総合点としてはこの価格で簡単に取り付けができるドラレコとしては十分なスペックだと思います。

AKY-710Sをおすすめしたい人

このような運用方法なので、おすすめしたい人としてはバイクに USB ポートがある人、または週末にだけツーリングをする人がいいかと思います。

バイクに USB ポートがあれば、給電関係に関しては全く問題がありません。

一方で USBポートがない人についてはモバイルバッテリーで給電し続けなければいけません。毎日通勤や仕事でバイクに乗る人に関してはUSB ポートでの給電はいちいちケーブルをさす手間が面倒に感じるはずです。

けれど週末にだけ趣味でツーリングする人については、タンクバッグにモバイルバッテリーを入れて給電しながら録画するのはさほど大きな手間にはならないのではと思います。

もちろん配線をいじってバイクのバッテリーから給電をするタイプのドライブレコーダーと比べれば若干の手間にはなります。

それでも本体価格が2万円を切っており、取り付け工賃がいらないAKY-710Sは他のドラレコと比べると、実際に使い始めるまでのコストがとても低いと言えます。金銭面の負担と実際に運用する時の若干の手間を天秤にかけた時、週末にだけ走る人であればかなり魅力的な商品かと思います。

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